2012年12月18日火曜日

母グマのアリ舐めを真似る子グマ

6月に撮影した映像です。
母グマが石をひっくり返し、アリなめをした後、子グマもアリなめに挑戦。母グマがなめた後なのでアリがまだ残っていたのかは分かりませんが、こうやって子グマは餌の取り方を学んで行きます。

自分としては、とても貴重な映像を撮れたと思うのですが、肝心なところで強風が吹いてしまい、ブレブレ動画になってしまいました。来年、また挑戦したいと思います。約2300mmの超望遠で撮影しています。



2012年12月12日水曜日

あっという間に秋は過ぎ

11月末に訪れた時は、運良く冬眠に入る直前のクマを撮影出来ました。なかなかデカい良いクマです。寒いなぁと思いましたが、まだ低山のカエデは綺麗に紅葉していました。





それが、ほんの10日ほどでこんな雪景色に!




久々のフィールドは本当に寒かったです。撮影の成果はあがりませんでしたが、美しい山々を見れて満足です。



2012年9月27日木曜日

カモシカのショートムービー

カモシカ(単独)の採食シーンです。
結局、カモシカを撮影出来たのは、親仔と単独の計3頭だけでした。


2012年9月8日土曜日

崖を踏破する親仔のクマ【HD動画】

以前、画像の状態でUPした崖をよじ登っていく親仔の動画バージョンです。 
今シーズン、「撮影出来て良かった!」と思える数少ないクリップの一つです(笑)


仔熊ですらなんなく急峻な崖をよじ登っていくのですから、
人が同じフィールドに立ったら逆立ちしたってクマには勝てないですね。

【HD画質で再生するには、フルスクリーン→再生画質→1080p】




















本当は編集してからUPしたいのですが、相変わらずHD動画を編集できるPCスペックではないので、恥ずかしながら生データをUP。1560mmの超望遠で撮影しているので、パン棒に触れるだけでグラグラします。なので、クマがフレームアウトするのを待って、極力パン棒には触れないように撮影しました。あとで編集すればいいやと思っていたけど、そうはさせてくれないのがAVCHD。 今年中にはPC環境を整備したいです。


































2012/06/07撮影。
Lumix GH2 with G Vario 100-300mm
動画はEXテレコン使用で、換算1560mmで撮影。



2012年8月25日土曜日

カモシカの親仔【HD動画】

5月に撮影したカモシカの親仔。撮影時はまだクマの撮影ができていなかったので、早々に撮影を切り上げてしまいました。毎週、観れると思っていましたが、この親仔を見れたのはこれが最初で最後でした。やっぱり、野生動物との出会いは一期一会ですね。撮れるうちに撮っておくべし!


【HD画質で再生するには、フルスクリーン→再生画質→1080p】




仔カモシカの色が見事に保護色になっていて、動かないと岩と区別がつきません。やっぱりこういうところに自然観察の醍醐味を感じます。ワシがカモシカの仔を捕食していたなんて話もあるので、オオカミがいた時代は、オオカミやワシなどが天敵だったのでしょうね。9月のクマ撮影はチャンスが低いので、カモシカ狙いもいいかもしれないなあと思っています。  

2012年8月24日金曜日

崖に佇む親仔のクマ【HD動画】

フルHD動画を編集出来るPC環境ではないので、ネイティブ動画をそのままアップロード(笑)
6月に撮影した親仔のクマです。1ヶ月ほど追えていたのですが、最近はさっぱりです。


仔熊は母熊の影に隠れていますが、映像の後半では崖をよじ登ろうとしたり、木を登って枝をかじったりします。仔熊がかじった枝がしなり、母熊の前に垂れさがると、母熊もその枝をかじります。
それはなんとも言えない、とても平和的な光景でした。今年はこれを撮れたんだから十分幸せなのかもしれない! 野生動物との出会いは本当に運命的だと思います。たとえ毎日フィールドに通ったとしても、こんな光景にはもう二度とめぐり逢えないのかもしれない。

※フルHD画質で再生するには、フルスクリーン→画質変更(Change Quality)→1080pを選択してください。





さて、なぜこんな崖に佇んでいるのかといったら、仔熊がまだまだ小さいからだと思われます。
母熊は辺りを注意深く見守り、何かの気配を察知すると、敏感に反応していました。特に雄のクマに対する警戒心はものすごく強いものと思われます。見通しのいい、急峻な崖で子育てという訳です。 

崖をよじ登る親仔の映像も撮影しましたが、仔熊でさえこんな崖をよじ登ったり、トラバースしたりしちゃうんですから、同じフィールドに立ったら人間は根本的にクマには勝てないですね。やっぱりクマは凄いなぁと思います。

LUMIX GH2 with G VARIO 100-300mm

2012年8月11日土曜日

秋はもうすぐ。

夏真っ盛りですが、雄ジカ達は闘争の秋に向けて鋭意準備中。まだ袋角ですが、立派な角がお目見えするまであと少し。まだまだ暑い日々が続きますが、なんとも秋を感じさせる光景です。確実に、着々と、秋は迫ってきています。なんだか切ない、、雄ジカ達の恋の歌(ラッティングコール)が聞こえてくると、森は本格的に秋に染まっていきます。





















今年の秋はどんな具合になるのかな。
ブナの実りが悪いのでは、、という情報もあります。

堅果類の実りには経年変化があり、林床がどんぐりで埋まるほどの豊作になることもあれば、全くと言っていいほど実りのない年もあります。原因を自然破壊と結び付けて、人間活動のせいにしようとする安易な論調もなかにはありますが、基本的にそれ自体(豊凶)は異常なことではありません。それに、地域や樹種によっても豊凶の差はあります。 クマを含め、生き物たちは、植物側の実り具合の変化に対応しながら進化してきたはずです。 豊凶があるのは、異常なことではないのですが、願うのはやっぱり平和な秋ですねぇ。山にどんぐりをバラ撒く・・なんて暴挙が起きない秋であることを祈っています。

ちなみに、最近のクマ観察は外ればっかりであります。9月に入ると撮影が難しくなるのですが、今年はなんとかミズナラにたかるクマを撮影したいなあと思っています。










2012年6月29日金曜日

親仔再び

5月に初めて親仔を確認した尾根を中心に探索するも発見には至らず。ちょうどその尾根の上部がカラマツ林なので、時期的にはここいらにいてもおかしくないと踏んだのですが、親仔どころか単独のクマすら見つかりませんでした。バッチリ今年出来たであろうクマハギはいたる所にあったんですけどね。こればっかりは、運とタイミングなのかもしれません。






















あきらめて昼過ぎには場所を移動しました。





























ボーっと山肌を眺めていると、黒い影を発見。慌てて双眼鏡で確認すると、探していた親仔でした。こういうときは、はっきりと『クマだ!』と確信できるから不思議なもんです。そして、この瞬間が一番ドキドキワクワクします。やめられませんね(笑)




















すぐに林内に隠れてしまったので満足のいく撮影は出来ませんでしたが、20日ぶりに親仔を確認出来て成果はあったと思います。5月中旬に初めて確認した時と比べると、仔熊は一回り大きくなったように感じました。行動も前と比べるとだいぶ落ち着いているように見受けられ、足取りもしっかりです。前にいた尾根からはだいぶ離れており、仔熊の成長と共に母熊の行動範囲が広がったことが伺えます。しばらくこの辺りに留まってくれると良いのですが、あの動きを見ると次に僕が山に入るころにはまた大きく動いていそうです。それにしても、この広いフィールドで同じ親仔のクマとめぐりあえているというのは、運がいいんでしょうね。



2012年6月25日月曜日

雨にも負けず

という訳にはいきませんでした。クマは4頭確認も小雨&濃霧に邪魔されて撮影はほとんど出来ず。今日は気温も低く、長袖が必要なくらいでした。今年の夏は猛暑になる予報が出ていますが、今のところ冷夏になりそうな印象です。気温が上がらないと動物も動きが悪い気がします。梅雨なので仕方がないけれど、撮影の成果が出ないのは片道3.5時間の苦労と費用を考えると、なんとも悔しいです。



下山時に山麓を眺めていると黒い影を発見。双眼鏡で覗いてみるとクマでした。そして、小さな影も二つ確認。噂に聞いていた親仔を初めて観察できました。今まで追いかけていた親仔とは別のクマです。しばらくここいらをうろうろしているでしょうが、距離を考えるとやはり今まで追いかけていたクマの方が撮影条件は良さそうです。次回はなんとしても行方不明の親仔を撮影したい。



クマスプレー片手に藪を漕いでいるとシカが飛び出してきました。クマを意識して歩いている分、突然飛び出してくるとびっくりします。しかしながら、シカがいるということは、少なくとも近くにクマはいないはずなので、シカを見るとホッとしますね。逆にシカの死体があると要注意です。

2012年6月17日日曜日

『落石あれば』

林内に身をひそめ、対岸のクマを探していると、すぐ近くでガラガラと落石の音がしました。この時期に落石とあれば、アリなめ熊を連想するしかない訳で、おのずと心拍数が上がります。観察している限り、この時期のクマはひたすら石や岩をひっくり返しては歩き回っているので、突然のバッタリ遭遇もありえます。

クマを観たいと思いつつ、クマよけの声を出しながら、なくなく尾根を上がりました。やはり、クマの気配を近くで感じるのは、あまり気持ちのいいものではないですね。クマスプレーを過信せず、所詮は御守り程度に思っているのがいいのでしょう。

画像は、はるか対岸の崖を歩くクマ。ひたすら石をひっくり返してはアリなめをしていました。しかしながら、あれだけの巨体を誇り、なんなく崖を踏破してしまうその姿は、森の王者たる風格に満ちています。同じフィールドに立てば、根本的に人はクマには勝てないですね。




2012年6月13日水曜日

続・親仔熊



6/7,8で山に入りました。
無事に崖で佇む熊を発見。
5月末から追いかけてる親仔のクマです。






















崖から移動し始めました。
おぼつかない足取りですが、
小さな仔熊でも岩をよじ登っていきます。
母熊は時折、振り返って仔熊に目をやります。


























親仔のクマは切り立った斜面にいることが多いそうです。
雄熊が近づきにくい、または、雄熊の存在に早く気がつけるからなんだとか。
小さな仔熊でも切り立った斜面をなんなく登っていく様子を見ると、
クマの圧倒的な力強さを垣間見れたような気持ちになります。

画像は最初のやつを除いてフルハイもしくはハイビジョン動画からの切り出し。
フルHD動画を再生&編集出来るPC環境を手に入れるまで、
動画のUPは難しそうです。映像でみるとさらに面白いです。

2012年5月30日水曜日

『Mother tree』



雄熊は繁殖行動はすれど、育児には参加しない。
よって、母と仔の結びつきはとても強い。
 どこに行けばどんな食べ物が手に入るのか、
どこが安全な場所なのか、冬眠する時はどうするのかなど、
仔は生きる術を母から学ぶ。

幾多の爪痕がついたこの木を見ると、
ついこんな根拠のない想像をしてしまう。
この爪痕の持ち主たちは、母系の家族ではないのかと。
母から教わったこの木の在り方を自分が母になった時にまた仔に伝える。
そんな事が繰り返されて、この木には無数の爪痕がついた。
この一本の朴の木には、あるクマの一家の歴史が刻まれている。
もしそうなのだとしたら、なんと面白い木なのだろう。

樹皮の模様に見えるが、全てツキノワグマの爪痕


今年もクマは来ていた。






2012年5月28日月曜日

初親仔に憐憫の・・

今日はもう駄目かも・・なんて思いながら林道を走っていると、遥か対面の林内に黒い影を発見。車をとめ、双眼鏡で覗くと黒い影が動いている。クマだ。よく目を凝らすと、大きな影の足元に小さな影を確認しました。仔熊だ・・。慌てて機材を取り出し撮影に取り掛かる。この映像をずっと撮りたかった・・。これが撮りたくて何度もフィールドに足を運んだんだ。撮影開始後、すぐ雷雨に襲われてしまったけど、初めてまともに親仔のクマを撮影できた。

仔熊は、母熊から離れて走り回っていました。急斜面を転げ落ちたり、木に登って枝を噛んだり、やんちゃそのもの。前日まで親仔熊の目撃情報がなかったので、もしかしたら冬眠穴から出たばかりなのかもしれない。仔熊は初めてみる世界に興味津々のようで、とても微笑ましい。しかし、ほんの数十メートル下は断崖絶壁なので、無邪気に走り回る仔熊を見てるこっちはハラハラドキドキです。

日頃クマを見て、彼らの持つ野生の凛々しさに魅力を感じても、かわいいとは思わなんだが、仔熊は別でした。上空に目をやれば、大型のワシが飛び交う。ついつい仔熊の無事を祈ってしまいました。僕は野生の世界に憐憫の情を持ち込むタイプではないですが、今回ばかりは別でした。無事に育ってほしいなぁ。

画像はフルハイビジョン動画からの切り出し。35mm換算1560mmという超望遠。
動画でみると綺麗なんですが、やはり静止画にするとなかなか厳しい画質ですね。




さらにトリミング。月の輪が確認できますが、やはり画質の方は言わずもがな。
何をしているのかというと、若いカラマツの枝を噛んで遊んでいます。






















GH2 G Vario 100-300 EXテレコン動画切り出し。

2012年4月29日日曜日

丸々

今年もいよいよクマシーズン到来。

圧倒的な存在感。
冬眠明けのクマなのに丸々太っている。
果たして冬眠前は一体何キロあったんでしょうね。
出てきたばかりの草本を食べていました。















LUMIX DMC-GH2 + LUMIX G VARIO 100-300mm / F4.0-5.6 / MEGA O.I.S. EXテレコン動画切り出し

2012年2月4日土曜日

冬眠穴

奥多摩にてクマの冬眠穴を発見しました。
残念ながら気配を読まれて逃げられてしまいました(安全な距離)



中にはヒノキの樹皮が敷き詰められていて暖かそうでした。