2013年7月8日月曜日

『ツキノワグマ、カモフラージュ』 (動画)

 

動物の形や色には、何かしらの意味がある。例えば、岩場を好適地とするカモシカを遠くから眺めると、見事なまでに周囲に溶け込む。長い進化の過程を経て、生存競争を生き延びた先にある動物の形態には必ず意味があるのだ。  

では、何故クマは黒いのだろう? 黒いという事に、どんな意味があるのだろう。ずっと謎だったのだけれど、ある日クマを撮影していて、ふと気がついた。   一度、クマが茂みに隠れると、完全に溶け込んでしまうのだ。動かない限り、そこにクマがいるなんて分からない。1000mmオーバーの超望遠でこれなのだから、一度ファインダーから目を外すと、肉眼でクマを捉える事は不可能に近い。

 最初は、姿を見せないクマを撮影しながら、『いい映像ではないなぁ・・』と思っていたのだけれど、一つの気付きで何倍も意味のある映像になった。野生動物の形態こそ、究極の機能美。それに気がついた時にこそ、動物が輝く。  

 【動画:僕を警戒し、茂みに伏せたクマ。近くにはシカの死体。】


  


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